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用語紹介 [か行]

カノウ・アルケミカル・インダストリー

絃神市内に支社を持つ大手企業。主に錬金術を応用した素材の研究開発を行っている。黒死皇派のシンパである槙村洋介の勤務先だった。

神憑り[かみがかり]

強力な霊体が人の身体に乗り移ること。また、そのような状態の人物。優れた霊能力者であれば、自らの肉体に受け容れた霊体の力を、自らの霊力として引き出すことが可能。ただし扱う力が大きくなるほど、その反動や暴走の危険性が飛躍的に高まっていく。

仮面憑き[かめんつき]

模造天使の素体の通称。彼女たちが装着している思考拘束具が仮面のように見えることから、特区警備隊によって暫定的に命名された。

監獄結界[かんごくけっかい]

通常の手段では閉じこめておけない魔導犯罪者を拘置するために生み出された呪術的な監獄。本来の姿は小型の増設人工島だが、亜空間に放逐されているため、その存在を感知することはできない。亜空間の内部は時間の流れが存在しないため、いかなる手段をもってしても脱出は不可能である。
亜空間は南宮那月が見ている「夢」という形で維持されているため、術者である那月自身も、亜空間で眠り続けていなければならない。そのため那月は、魔術によって生みだした分身を通常空間に送りこんで活動している。

吸血鬼[きゅうけつき]

魔族の一種。狭義では、真祖の血族に連なる者のみを指す。人間とほぼ同じ肉体構造を持つが、負の生命力によって活動しており、高い自己再生能力を保有する。また、眷獣と呼ばれる召喚獣を体内に寄生させており、その眷獣の能力を引き出すことで、様々な超能力を使うことができる。一方で、肉体そのものは魔族としては脆弱な部類に入り、貴金属の弾丸や陽光などの多くの弱点を持つ。

吸血衝動[きゅうけつしょうどう]

吸血鬼に特有の本能的な欲望。異性の血を吸いたいという強烈な欲求に襲われる現象。喉の渇きと破壊衝動が特徴だが、発現の引き金となるのは、多くの場合、性的欲求である。 しばしば吸血鬼が邪悪なものとして忌み嫌われる原因となるが、あくまでも生理的な欲求であるため、本人の人格とは無関係である。

宮廷魔導技師[きゅうていまどうぎし]

特に魔導技術立国アルディギアにおいて、王宮に直接雇用されている魔導技師のこと。王家に伝わる魔導儀式や魔具など、通常では触れることができない魔術の研究が可能な特権的な立場であり、生半可な実力ではこの地位を手に入れることはできない。

空間制御[くうかんせいぎょ]

空間そのものに干渉する魔術。瞬間移動や障壁、物質転送などの様々な形で使用される。ただし極めて難度の高い魔術であり、使用できるのは高位の魔法使いか魔女に限られる。

供犠建材[くぎけんざい]

人間を魔術の触媒に使うことで、強度を上げた特殊な建材のこと。いわゆる人柱。霊格の高い人間ほど強固な建材の材料になることが知られている。また、生け贄としては高僧の即身仏(ミイラ)や聖人の不朽体(聖遺物)でも同様の効果が得られる。

眷獣[けんじゅう]

吸血鬼が異界から召喚する召喚獣。様々な超常現象を引き起こし、宿主に強大な力を与える。しかし凄まじい勢いで宿主の寿命を消費するため、無限の〝負の生命力〟を持つ吸血鬼以外に扱うことは不可能だといわれている。自らの意思を持つに至った桁外れに強大な魔力の塊であり、より巨大な魔力か神気をぶつける以外にダメージを与える手段がない。 眷獣とは、吸血鬼の〝血脈の記憶〟から召喚されるため、古い血族であればあるほど強力な眷獣を数多く従えることができる。また同じ血族の吸血鬼であれば、使役する眷獣は似たタイプになることが多い。

剣巫[けんなぎ]

獅子王機関に仕える攻魔師。剣を扱う巫女という程度の意味。一瞬先の未来を見る霊視を得意とし、優れた戦闘能力を持つ。主任務は単独での魔族・魔獣の撃破。その数は非常に少なく、現役の剣巫は雪菜を含めて三十名に満たない。

煌華麟[こうかりん]

煌坂紗矢華に貸与された六式重装降魔弓の銘。

攻魔師[こうまし]

呪術、魔術、仙術などを使って、魔導犯罪者や魔獣の捕獲・殺傷を生業とする者たちの総称。古くは降魔師と呼ばれていた。狭義には、攻魔師連盟が発行する資格認定証(Cカード)の所有者を指す。

黒死皇派[こくしこうは]

獣人優位主義を標榜して、第一真祖と敵対している戦王領域のテロリスト・グループ。首謀者は黒死皇を名乗る死霊魔術使いの獣人だったが、すでに死亡。現在は黒死皇の盟友クリストフ・ガルドシュに率いられている。

沿岸警備隊[コースト・ガード]

魔族特区内の海域での哨戒・警備救難活動を行う組織。特に犯罪船舶による密輸や密入国の阻止を行っている。行政上の管轄は海上保安庁。特区警備隊とはあまり仲が良くない模様。